NEXT

2023年4月23日



午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー3月4日放送のNEXTの感想です。

Amazon.co.jp: NEXT -ネクスト-(吹替版)を観る | Prime VideoAmazon.co.jpより引用

公開    2007年
監督    リー・タマホリ
公開当時  ニコラスケイジ43歳 ジェシカ・ピール25歳 ジュリアン・ムーア46歳

ニコラス・ケイジはなぜこれほどまでにハリウッドで重宝されるのでしょうか。間のびした顔や後退した生え際など、私にはどう見ても主役を張れるほど華がある役者とは思えないのです。
午後ローなどでニコラス・ケイジ主演の映画は100回は見ていると思うのですが、なにかいつも納得のいかない解せない感じが残るのです。

2分先の未来が見える予知能力を持つクリス。アメリカで核爆発を目論むテロリストの捜査に協力するようFBIに迫られる。最初は渋ったクリスだがいつも見る未来に現れる女性が事件に巻き込まれることを知り捜査に協力する… というストーリーです。

ニコラス・ケイジはギャラを特別安く設定していたり、他の役者がイメージに合わないからと敬遠する役も進んで引き受けるというようなスタンスをとっているのでしょうか。
フランシス・コッポラの親族であるという事がキャスティングに影響を与えているのではとも思いましたが、実力主義のアメリカでそのような事がまかり通るとは思えないのです。
彼の役柄といえば終始困り顔で事件ないし事柄に巻き込まれるといったものが大半なのですが、特に演技力を必要とするものでは無いように思います。
☆ 『NEXT ーネクストー』 | 映画の感想文日記映画の感想文日記より引用

この映画も2分先の未来に行ったり来たりと面白いギミックが多用されており、もうひと捻りすれば「メメント」のようなエッジの効いたサスペンスになる可能性も秘めていたと思うのです。
ラスベガスでショーを行うマジシャンであり2分先の未来が読める予知能力者でもある…… 魅力的な要素満載のキャラクターにもかかわらずニコラス・ケイジのルックスと大味な演技がそれらをつぶしてしまっているのです。
仮にこの役を私の好きな俳優サム・ロックウェルが演じていたとしたらまったく違った映画になっていたかもしれません。
イイ男セレクション:サム・ロックウェルトーキョー女子映画部より引用

最初からB級映画を作ろうとする監督はいないはずで、この映画のようにある程度の予算が確保されているような作品であれば、見る者から一定の評価を得られるような作品を製作したいと思うはずです。
彼には出演する映画をB級に引き下げる負のパワーがあると思うのです。
だからこそB級映画を愛する午後ローで彼の姿を多く目にするのではないでしょうか。

NEXT ネクスト|考察!2分先が見える能力の矛盾とは?ラストは夢オチ? | ムービーライクムービーライクより引用

公開当時ニコラス・ケイジは43歳なのですが、外見的にもジェシカ・ピールとはまるで釣り合っていませんね。

こういったB級映画が量産されるのは意外にも需要と供給が一致しているからと言えるのではないでしょうか。

彼の出演する映画ジャンルというのはいわゆるポップコーンムービーと言われるような、払った料金分楽しめれば良いといったスタンスの観客層をターゲットにしており、それゆえハリウッドでそこそこ知名度があり固定客が付いていそうなキャスティングになるのでしょうね。

アカデミー主演男優賞を受賞した事もある俳優を大根役者役者呼ばわりするのは乱暴かもしれません。

ただ、彼が主演した「リービング・ラスベガス」は原作も読み映画館にも見に行きましたが、エリザベス・シューの美しさは印象に残っているものの、主演が彼でなければならない必要性は感じませんでした。
この映画は90年代後半の勢いのある時代に社会から脱落し酒におぼれる男の破滅的な生き方が、競争社会に疲れた男性たちの心に刺さった作品だと思うのです。

単に役柄に恵まれたというイメージで、違う俳優が演じても一定の評価を得ることはできたのではないでしょうか。
Amazon.co.jp | リービング・ラスベガス [レンタル落ち] DVD・ブルーレイ -Amazon.co.jpより引用

終盤のマトリックスのような映像がブレるシーンはおっさんの金太郎飴のようで「何かこれ?となってしまいました。
ぴーと on Twitter: "2分先の未来を予知することができる主人公をニコラス・ケイジが演じた映画『NEXT -ネクスト-』の見どころはなんといっても予知した未来の自分が重複して同時に画面に映るというニコラス・ケイジによる多重影分身の術だよね https://t.co/0b2LkbsMaH ...このようなエフェクトは被写体にキアヌ・リーヴスのような美しさあってこそ成立するものだと思うのです。

刑事コロンボでおなじみのピーター・フォークが出演しているのですが、年齢を重ねても場を制する存在感はさすがですね。このシーンではニコラス・ケイジの存在がかき消されてしまうほどです。
NEXT-ネクスト- | 勝手に映画批評 - 楽天ブログ勝手に映画批評:楽天ブログ“より引用

彼は主役よりクセのある脇役を演じるほうが断然引き立つのではないでしょうか。
その証拠に「キックアス」のクロエ・モレッツの父親役は充分ハマっていたと思うのです。

さんざんこき下ろしてしましましたが、彼がハリウッドの名バイプレーヤーとして活躍するのはこれからかもしれませんね。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価★★★★★
ストーリー   ★
午後ロー親和性 ★★★★★
流し見許容度  ★★★★
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