コップランド

2022年1月15日2023年4月2日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
仕事から帰ってボーっと午後ローを見るのが私にとって至福の時間です。
今回は１月１３日に放送されたコップランドの感想です。

Amazon.co.jpより引用

私の中で午後ローの３大アクションスターといえばスティーブン・セガール　ジェイソン・ステイサム　ジェット・リーなのですが午後ローでの登場頻度を考えるとこのシルベスター・スタローンも候補に入れなくてはならないかもしれません。ただ彼は世界的アクションスターであるため、あくまで午後ローの中でのスターでなくてはならないという私の基準に反しているのです。

警官だらけの町　警察王国コップランド…　　住んでいるのはほぼ警官とその家族だけ。
このような町が実在するのかどうかわかりませんがあったとしたら本当に異質ですね。

彼らはお互いの利権を守るためにマフィアとの取引や自分たちに不利になる証拠の隠蔽とやりたい放題なのですが、実際に警官が何人も不審死をとげたらメディアが黙っていませんよね。
不本意ながら町で保安官を務めるシルベスター・スタローン演じるフレディは町ぐるみの不正に気付き告発しようとするのですが、警察署長のレイは「お前は子供だ」「町の人間を全員逮捕するつもりか」などと煙に巻こうとします。
清濁併せ吞むのも大人の社会では時に必要ですが、あまりにも人の道に外れていましたね。

安定した生活を手放すのが怖い町の人々は誰もが警官の不正を見て見ぬふりなのですが、ロバート・デニーロ演じる内務調査官モーがそれに気付き調査を始めるのです。
フレディに内務調査の協力を依頼してきた事をきっかけに彼の心境に変化が生じます。
警官が同業者の不正を暴くというのは相当な覚悟がいるでしょうね。

結局フレディはモーと協力しながら最後まで戦い抜き、不正を暴き勝利を手にするのです。

内務調査官モーの役をロバート・デニーロが演じているのですがあまり活躍していませんでしたね。
彼が出演するならハーヴェイ・カイテル演じるレイとの丁々発止のやり取りや切れ味の良い捜査でもっと見せ場を作ってもらいたかったです。

フレディはアナベラ・シオラ演じるリズにずっと片思いしているなんて、みかけによらず純情で奥手なのも良いですね。
リズに「なんでずっと独身なの？」と尋ねられたときに「大好きな女を他の男に盗られたからだ」なんてキュンときますね。
結局一線は超えないのも好感が持てます。
なぜリズはこんないい男がそばにいるのに浮気者のジョーイなんかと結婚したのでしょう。
女性は押しの強い男に弱いのですね。

デッドプー太郎Twitterより引用

公開当時この映画はスタローンが肉体派のアクションスターから演技派への転向をはかった映画だと言われていましたが、ほぼアクションを封印し静かな内面の演技を見せていましたね。
でも私はもう少し体重と筋肉を落として体を小さくしてから挑んだ方が良かったと思うのです。
彼の頭が演技派を望んでいても、彼の体がアクションをしたくてうずうずしているように見えてしまいます。

でも結局は「エクスペンダブルズ」のようなアクションに戻ってきましたね。
スタローンの演技派への転向は失敗したと言ってもよいのでしょうか。　私は静の演技のスタローンも決して悪くは無いと思うのですが…

彼ほど鼻絆創膏が似合う大人がいるでしょうか。　「ロッキー」の頃から鼻に絆創膏をつけさせたら彼の右に出る俳優はいないかもしれません。