レギオン

2024年1月30日


午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー1月15日放送レギオンの感想です。

レギオン|考察・キャスト・あらすじ(ネタバレ)・映画予告編動画公開 2010年
監督 スコット・スチュワート
公開当時 ポール・ベタニー(39歳)

全編に渡って既視感満載で「ターミネーター」「コンスタンティン」「ウォーキング・デッド」などの要素を小匙一杯ずつ投入し、10倍希釈したような映画です。
類似の要素を投入し動画生成AIに映画を作ってもらったらこういう感じになるのではないでしょうか。

舞台は終始片田舎のダイナーであり、大天使ミカエルがボブを始めとするダイナーの客らと、そこを砦のようにして神軍団からの刺客に応戦する展開です。

基本的に片田舎で繰り広げられる群像劇にもかかわらず、「人類は…」「世界は…」「神は…」などといちいち主語がデカいのです。

ポール・ベタニー、血のりベッタリで「レギオン」を語るメイキング映像 : 映画ニュース - 映画.com

神は人類粛清のために天使の軍団「レギオン」を地球へ送るが、天使の一人ミカエルは人類側に立って翼を捨てて銃器を手に取り、数人の人々と共にダイナーに立て籠もり軍団を相手に戦う…

開始15分くらいまでは「シン・シティ」を思わせるダークで都会的な色調とスリルのある展開で期待してしまいましたが、そこそこ見れた序盤の演出で予算が途切れてしまったのか、随所でチープさが感じられます。

前半は通信手段が絶たれ陸の孤島と化したダイナーに次々と現れる化け物との攻防でなどスリルのある展開です。
最初に現れたおばあちゃんの化け物はインパクトがあり本作で一番の見せ場と言えますね。
映画』レギオン(2010) - ミーハーdeCINEMA汚い言葉を吐きながらハエがたかる生肉を美味しそうに頬張り、突然物の怪と化し壁や天井を這いまわる姿は「エクソシスト」的ですね。

次に現れた手足がビヨーンと伸びるアイスクリーム屋の男は、おばあちゃんの化け物と違い、ボブやダイナーの客によって実にあっさりと倒されてしまいます。
レギオン | ソニー・ピクチャーズ公式次々とボブ達を襲う異形の化け物との戦いは「GANTZ」を彷彿とさせ期待値を上げるのですが、そこから先は雑多なゾンビ軍団との戦いや登場人物たちのどうでもいい人間模様が描かれます。

本作のようなホラーパニック映画の場合、ストーリーが進むにつれ敵の強さがインフレーションしていくのが定石だと思うのですが、終盤に近付くほど失速し、製作者が予算の配分を間違えたとしか考えられません。
レギオン/LEGION | 改・ぶろぐじゃんきぃ。人間に失望した神は軍団(レギオン)を送り込み人類を滅ぼそうとしていた。

神軍団の最高指導者でありミカエルのボスである大天使ガブリエルは、ダイナーに肉弾戦のカチコミをしかける。

「人間VS神」というフィクションラインが曖昧になった構造は「マイティー・ソー」のようですね。
大天使ガブリエルが、田舎のダイナーのおっさんとガチの肉弾戦を繰り広げるシーンはあまりにシュールで「何かこれ?」となり爆笑していしまいました。
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ポール・ベタニーはクールでミステリアス、半人半神のミカエルの役はハマっていて、彼のクールさと肉体美を堪能するだけの映画と言えます。
彼は午後ローでも度々登場し、クセのある悪役を演じる事が多い印象ですが主演作を見たのは今回が初めてです。
彼はこの映画に主演したことを後悔してはいないでしょうか。

あたかも午後ローで放送されるために制作されたのではと思うほどの超B級作ですが、流し見るには調度良い温度感の作品ですね。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★★