ミス・リベンジ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー10月19日放送ミス・リベンジの感想です。
公開 2019年
監督 キャサリン・ハードウィック
公開当時 ジーナ・ロドリゲス35歳
よくありがちな、肉親を殺された少女がトレーニングを受け仇を討つ復讐劇だと思っていたのですが、内容はありきたりなものでは無く良い意味で想像を裏切られました。
アメリカでメイクアップアーティストとして働くグロリアは、親友のズズに会うため故郷メキシコを訪れる。
「ミス・バハ・カリフォルニア」にエントリーするスズのメイクアップをすることになったグロリア。
親友のズズはグロリアにとって親友であり、家族のような存在なのです。
ナイトクラブに繰り出すことにしたグロリアとスズ。が、ナイトクラブは麻薬組織によって突然襲撃される。
襲撃後、スズが行方不明に。
必死でスズを探すグロリアだが、思わぬ犯罪に巻き込まれることになる。
メキシコの都市ティファナ…舞台が麻薬組織がはびこる世界有数の犯罪多発地帯であることが、映画に緊張感を与えています。
グロリアは麻薬組織のボス、リノに目をつけられ、行方不明になったスズの捜索と引き換えに危険な取引に仲介人として利用される羽目に陥る。
「俺の役に立ってくれれば友達を捜してやる。ただし失敗すれば両方とも殺す」
身の危険を感じ、命からがら麻薬組織から逃げたグロリアを待っていたのは麻薬取締局。
なんと、彼らはグロリアに再び組織に潜入し二重スパイの役割を果たすよう強要する。
「お前をリノに協力した罪でぶち込むこともできるんだぞ」
親友スズの行方を捜していただけなのに、麻薬組織と麻薬取締局の双方に利用されることになるなんて…
グロリアにとっては悪夢でしかありませんね。
恐怖に怯えながらも冷静に役割を果たすグロリア。これもすべてスズを救い出すため…。
リノから命ぜられた武器取引を遂行後、麻薬取締局の指令に従い身柄を保護してもらう約束だった。が、結局麻薬取締局は非情にもグロリアを捨て駒として扱った。
その事実を悟ったグロリアが、瞬時の判断でリノを助けるシーンはこの映画の見せ場ですね。彼女の冷静な判断力が伺えます。
リノを助けた事で信頼を勝ち取ったグロリアは、表面上リノに加担するような行動を取る。
リノはグロリアを故郷に連れて行って昔話をしたり、人間的な弱みを垣間見せたりとあの手この手で彼女を懐柔しようとするのです。
リノという男は根っからのワルと言えますね。
普通の女性ならこの段階でリノの術中に落ちてしまうのでしょうが、最後まで心を許さなかったグロリアはやはり冷静で利発と言えます。
警察署長サウセドに近づくため、ミスコンに出場し優勝するようリノに強要されるグロリア。
審査員は全員リノによって買収されておりグロリアの優勝は確実。警察署長サウセドはミスコン優勝者を必ず自らの夜の相手に選んでいた。
「授賞式で名前を呼ばれたら驚いた顔をしろ。それからサウセドにさりげなく近づくんだ」なんという難しいミッション…。
潜入捜査のプロでも二の足を踏むほどの任務ですが、グロリアは見事やってのけるのです。
終盤、麻薬組織から奪ったライフルで、警察署長サウセドとリノを撃ち、スズを救出するグロリア。
真っ赤なロングドレスで銃をぶっ放すシーンは最大の見せ場ですね。
麻薬戦争に巻き込まれながらも冷静な判断で修羅場を潜り抜けたグロリア。
ラストはその能力を評価され「君のような人材が必要だ」とCIA捜査官にスカウトされるのです。
ロスで働く駆け出しのメイクアップアーティストだったグロリアは、事件に巻き込まれたことがきっかけで思わぬ能力を見いだされることになる。
一見どこにでもいる普通の女性ながら、常に冷静な判断力と行動力は、彼女にCIAで活躍する潜在能力が備わっていたと見るべきでしょうね。
グロリアを演じたジーナ・ロドリゲスは、たくましい下顎といい美人の範疇には収まらないルックスながら、その演技力と存在感は主役を張るのになんら違和感が無いほど魅力的です。
少女のようなピュアさと同時に意思の強さ感じさせる眼差しは見る者を惹きつけます。当時35歳なのですが、どう見ても20代に見えますね。
役中でも美人の親友と比べ平凡な見た目という設定なのですが、ミスコン出場シーンの時は見事に洗練され美女の風格を漂わせています。
「MISS BALA」原題からも、なんとかミスコンをストーリーに絡めたかったのが伺えますね。
私が彼女を見て感じた事は、美人度を上げる上で大切なポイントは、「髪型」「姿勢」「笑顔」ですね。これは男性にも共通する要素なのではないでしょうか。
二転三転するストーリーはサスペンスアクションとして十分見応えがあります。
既存の映画のように、ヒロインが派手に立ち回るアクションこそ無いものの、思わぬ犯罪に巻き込まれた普通の女性の心情を共感することができ、最後まで緊張感が持続する秀作といえます。
今作もですが最近午後ローは地上波初放送の作品を放送することが多いですね。
隠れた名作に遭遇できるかも、と期待してしまいます。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★★
流し見許容度★
午後ロー親和性★★★★
日本最大級のビデオオンデマンド<U-NEXT>無料トライアル実施中!
日本最大級!オーディオブックなら – audiobook.jp
豊かなコクと香りを楽しめる♪ブルックス 10gコーヒーお試しセット
画像引用元
The TV and Film
Guy's Reviews
CinemagazineIndieWire
Firstpost
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません