ルームメイト

ホラー

公開 1992年 
監督 バーベット・シュローダー 
公開当時 ブリジット・フォンダ(28歳) ジェニファー・ジェイソン・リー(30歳)
上映時間 108分

本作のヘディは、ミザリー、エスター、ペイトンに並ぶ、午後ローを代表するサイコパス女性キャラと言えます。

「最初は良い人」からじわじわと怪物の正体を現す展開も定番で、彼女らは皆、暗い過去を持っているのも共通ですが、本作のヘディは地味ながら他のキャラには無い何とも言えない「卑屈さ」と「暗さ」があり、近寄るものを闇へと引きずり込む吸引力を感じるのです。
ルームメイト』(1992)/真似をする女。 | A's Note
ニューヨークで暮らすキャリアウーマンのアリーは、浮気した婚約者を追い出し、一人暮らしを始めるも、寂しさに耐えられずルームメイトを募集する事に。

やってきたのは、控えめで地味な女性、ヘディだった。
当初は意気投合した二人だったが、ヘディは次第に奇妙な行動を取り始める。
映画1992:ルームメイト:異常人格/ブリジット・フォンダ、ジェニファー・ジェイソン・リー | 闇雲映画館(洋画のあらすじをネタバレでラストまで)
ヘディは徐々にアリーの服装を真似するようになり、アリーの元彼との復縁を妨害するような行動を取り始める…

元彼のサムと寄りを戻したアリー。
サムと一夜を過ごし深夜戻ったアリーに、
「どこ行ってたの?」
今までの可愛らしさとは打って変わった、低く凍るような声に背筋が寒くなってしまいました。
今まで慎重に隠していた怪物性がついに露呈する瞬間…

「あんたは幸せ。あたしは一人。鏡を見なさいよ。あんたと私は種類が違うの。あんたは綺麗だけど私は…」

ヘディはアリーと同じ髪型、同じ服を着、外出先でアリーとして振舞うなど、異常な行動をエスカレートさせる。
ルームメイト」観たよ~♪ | 映画バー まったりとMIKA'S BAR
本作で問題なのは、主人公の被害者アリーも充分嫌な奴で、視聴者が共感できない部分にあると思います。
「寂しいから」とルームメイトを募集しておいて、彼と寄りを戻したからヘディに「出て行って欲しい」と迫ったりと、自己中心的で傲慢と言えます。
ヘディをルームメイトに選んだのも、彼女が地味で大人しそうで御しやすいと踏んだからでしょう。

アリーへの嫉妬と支配欲に狂ったヘディは、恋人のサムを殺害。
恋人を殺されたことに気付いたアリーを拘束し、
「あんただけは許そうと思ったけど、あんたフロリダの女の子と同じ。私の事を両親に言いつけて…」
過去にも類似の犯罪を起こしていた事をほのめかす。

ラストは攻防の末、アリーがヘディの背中にドライバーをぶっ刺し、こういった映画にありがちな、「死んだと思ったらまた襲ってくる」のパターンも無くあっけなくジ・エンド。

ブリジット・フォンダは同時期に公開されたヒット作「アサシン」のヒットマンのイメージがあるため、終盤の素人離れしたアクロバティックな動きにも違和感がありません。
ルームメイト(1992) : 作品情報・キャスト・あらすじ - 映画.com
ヘディのアリーに対する執着は「憧れ」→「嫉妬」→「支配」のエスカレーションだったのかもしれません。

ヘディは幼い頃、双子の姉を事故で亡くしていた。
「双子だけど、全然似ていなかった。ねえ、知ってる? きれいな子の方が、親に大事にされるって事…」
ヘディの人格は美しい双子の姉への嫉妬によって歪められたと思われます。

ただ、ヘディの両親は「戻っておいで」と連絡してきたり、毎月生活費を送ってきたりと、充分に娘を気遣っており、彼女がそこまで卑屈になる理由に乏しい印象です。

「私は恋人を殺したヘディを許そうと努力している。それはヘディにはできなかった事。彼女から自分を許せない事がどうなるかを知らされたから…」
ルームメイト - anttiorbの映画、映像の世界
本作のようなサイコスリラーは、加害者の怪物性が作品のクオリティを左右すると言えますが、ヘディを演じたジェニファー・ジェイソン・リーの地味ながら時折ギラっと光る眼や嫉妬に歪む口元などは背筋が寒くなるほどの恐ろしさがあります。
作品自体は消化不良な点があるものの、彼女のサイコパスとしての説得力は見る者の記憶に深く残る後味があるのです。

バーベット・シュローダー監督作品 ルームメイトについて Directed by Barbet Schroeder About roommates - okabayashisoma's diary

午後ローでは何度も放送されており、今回初めて最後まで視聴しましたが、90年代の作品ゆえか思った以上にエロいシーンが多いと感じました。

女子二人のミニスカートからのパンチラは序の口、ヘディの自慰シーンやシャワールームでの全裸など、薄くボカシがかかっているもののほぼ丸出しで、現在が令和であることを忘れてしまうほどです。

ドラマ「不適切にもほどがある!」で、登場人物の中学男子が1980年代の日本に残りたい一番の理由として「テレビでおっぱいが見たいから!」と叫んでいましたが、タイムスリップせずともお昼のテレ東で彼の夢が叶うのに、と思ってしまいました。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れている事に感謝😌です。

総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー  ★★
流し見許容度 ★★
午後ロー親和性★★★★★

 

 

 

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