MEG ザ・モンスターズ2

動物パニック映画

公開 2023年
監督 ベン・ウィートリー
公開当時 ジェイソン・ステイサム(56歳)
上映時間 116分

ジェイソン・ステイサム×サメという点以外、何ら語ることの無い映画であることは前作と同様ですが、前作が比較的真面目なサメ映画だったのに対し、本作は巨大タコ、恐竜もどきの両生類などまで登場し、何でもありの荒唐無稽さが加速しています。

中国資本が入ったハリウッド映画で予算が潤沢にあるせいか、おバカ映画にも振り切れず、かといって正統派海洋サスペンスでも無い中途半端な仕上がりで、とにかく思考停止して「派手なサメ映画が見たい」という層に向けた作品であると思われます。

海洋研究センター「マナ・ワン社」。
社のCEOであるジウミンは、メガドロンの”ハイチ”を飼育し、その生態を研究している。

テイラーはスー・インの娘でジウミンの姪のメイ・インを、親代わりに育てていた。

前作で登場した主要キャストのリー・ビンビン演じる海洋学者スー・インは、本作では死んだことになっています。
これには大人の諸事情を感じると共に、制作者の作品に対する愛の無さを感じます。

ジウミンはメガドロンのハイチを手懐けることに成功したと豪語し、自ら危険を犯して証明しようと試みる。
「MEGと人間は解り合えない。 奴らにとってお前はただの”おやつ”だ…」

テイラーの警告も聞かず「ハイチとは特別な絆がある」と言い張り、ハイチの前に立ち塞がってすんでの所で攻撃をかわすジウミン。

ハイチを手懐ける事ができたかどうかは本作において何ら意味が無く、実際本当に手懐けられたのかどうかも最後まで曖昧に終わるのです。

「私もマナワンに乗って深海に潜りたい! ママだって私の年には潜ってた」
スー・インの娘メイインは14才になったが、親代わりのテイラーが危険だからと深海潜水を許さないことが不満だった。

メイ・インは、前作と同じソフィア・ツアイが演じています。

公開当時の彼女の実年齢は14歳なのですが、「エスター」を彷彿とさせる人工的で疲れた中年女性のような風貌で、さらに可愛らしさを出すためか頭に小さなタワシを二つ乗せたような奇妙なヘアスタイルをしており、私は彼女のホラーなルックスが気になってストーリーなどはほとんど頭に入ってきませんでした。

本作のMEGは前作同様「ただデカいだけ」で特殊能力を有するわけでも無く、それゆえMEGだけでは尺が持たず、レア・アースを不法に採掘する輩や、他の巨大生物を登場させた感があります。

メガドロンの生態を調査するため、潜水艇で海底調査に赴くテイラーとジウミン。

ハイチを追っていたテイラーらは、謎の海底基地を発見する。
そこは、富豪のドリスコルが不法に海底の資源を採掘している施設だった。

潜水艇が故障、テイラーらは3㎞先の海底基地まで、海底7000mの深海を潜水スーツを着用し歩くことに。
「MEGさえ襲って来なければ、何とかたどり着ける…」

彼らは水圧など物ともせず、近所の公園を散歩するがごとく海底7000mの深海をスイスイと歩いていくのです。
途中酸素不足になったり、CG丸出しの謎の海底生物に襲われたりと色々あったものの、海底ステーションに到着。
仲間の一人が潜水スーツの破損により水圧で圧死したにも関わらず、その後ステイサムが素潜りの要領で普通に深海を泳いでいるのはご愛敬ですね。

終盤に行くにつれドタバタコメディ要素が増し、MEG、巨大トカゲ、巨大タコ、人間の殺し屋が入り乱れる収集の付かない状況になります。

MEGのCGのクオリティは前作より向上しているものの、恐竜もどきの両生類と終盤に登場する巨大タコのCGはテカテカの子供騙しレベルです。

ラストは前作同様、テイラーがMEGとのタイマン勝負に挑み、一応主役の見せ場を作っていますが、
ジェイソン・ステイサムは晩節を汚さないためにも、そろそろ作品を選んだ方が良さそうですね。

2010年頃から中国企業がアメリカの映画会社を買収し制作される「チャイウッド映画」と呼ばれる映画が増え、その代表作として「トランスフォーマー」「パシフィック・リム」などが挙げられます。

本作のように主要キャストに中国人俳優を据え、中国のイメージアップを狙ったような脚本が多い印象です。

中国企業はアメリカの映画会社を買収する事によって、映画製作のノウハウと映像技術、マーケティング戦略、配給網などのノウハウを吸収する目的があるようです。

チープなCGと雑な脚本のせいか緊張感はまるで無く、倍速で視聴しても永遠に続くかと思われるほど長く感じるB級駄作で、仮にこれを映画館で見ていたら拷問にも近い苦行だったと思われます。

これを見に行くくらいなら、もう何十回と見たスピルバーグの「ジョーズ」を自宅のテレビで見た方が何十倍も有意義なのでは、と感じるのです。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れている事に感謝😌です。

総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー  ★
流し見許容度 ★★★★★
午後ロー親和性★★★★★

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