ワンダー・ウーマン

2023年1月9日2023年4月26日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー１月５日放送ワンダー・ウーマンの感想です。
公開　２０１７年
監督　パティ・ジェンキンス
公開当時　ガル・ガドット３２歳　クリス・バイン３８歳

ドラマ「ワンダー・ウーマン」は子供の頃、テレビで放送していたのを覚えています。
１９７０年代から１９８０年代にかけて「バイオニック・ジェミー」や「大草原の小さな家」などのアメリカ産ドラマがNHKなどで放送されており、たまに流し見ていました。
ドラマ版「ワンダー・ウーマン」は、セクシーな女子プロレスラーのようなヒロインが、悪をなぎ倒していく痛快ドラマだったと思いますが、子供ながらになんともアメリカンで大味なドラマだな、と思ったものです。

その「ワンダー・ウーマン」が、数十年後に壮大なハリウッド映画として公開されるとは、当時は想像もしませんでした。
女性だけの島で育ったダイアナ。
ある日、島に不時着したパイロット、スティーブンとの出会いで、人間界が第一次世界大戦のただ中であることを知る。
ダイアナは戦争を終結させるべく、スティーブンと共に、ロンドンへと向かう。

ドイツ人のルーデンドルフ総督こそが、戦いの神アレスの化身であり、彼が世界を戦争へと導いた首謀者であると確信する。
彼こそ第一次世界大戦の元凶であり、彼を倒せば戦争が終わる…
「仲間を見殺しにするの！？」
最前線でド正論を吐かれても困りますよね。

戦場の最前線で、ワンダー・ウーマンのコスチュームを着た女性が、雨のように降り注ぐ銃弾を盾でブロックしながら、敵陣営に突入し、バッタバッタとドイツ兵をなぎ倒す。

私は、戦地に「ワンダー・ウーマン」がいる映像だけで「何スかこれ？」となってしまい、全然ストーリーに入っていけませんでした。
この世界観を許容できる人のみが楽しめるエンターテインメントと言えますね。

ダイアナは全能の神ゼウスと、アマゾン族の女王との間の子なのです。
ラストシーンで第一次世界大戦から100年の時が経ってもダイアナの外見が変らないのは、彼女が神と人間のハーフであるため、年を取らない設定のようですね。

ストーリーはともかく、ヒロインのガル・ガドットの美しさは文句無しですね。
彼女の美しさでなんとか最後まで見れたようなものです。
１７８センチの長身、抜群のスタイル、まさに女神のような美しさです。
女性でありながらイスラエル軍に所属していた元軍人であるためか、アクションのキレも中々のものでした。

私がこの映画を見て思い出したのが、子供の頃従妹の家で読んだ漫画、井出智香恵の「アマゾネス」です。
女性だけの王国、アマゾネス一族の女王、アンティオペのお話だったのですが、実に完成度の高い作品だったのを覚えています。
アマゾネス一族は女性だけで構成されているにも関わらず、武術に長け、他国の侵略を一切許さない強国なのです。

彼女たちは年に一度、満月の夜に、他部族の男性たちと一夜を共にし、妊娠するのです。
生まれた子供が女の子なら大事に育て、男の子なら森に置き去りにし狼の餌にする。
美しき女王アンティオペは、他部族の男性と禁断に恋に落ちてしまい、アマゾネス族は存続の危機にさらされる…　といった内容でした。
映画化するなら、この原作で見て見たかったものです。
私は「マイティ・ソー」「スーパーマン」やなどのマーベル作品は今一つ世界観についていけず、面白いと思った事がありません。
原作はこの上なく能天気な作風であるにも関わらず、無理やりシリアスにしている点や、CG全開の映像も途中で飽きがきてしまいます。
今作も含め「スパイダーマン」「バットマン」「アイアンマン」以外のマーベル映画は、雑に作られている印象があります。
どうせ、マーベルコミックのキャラクターなんだからというお約束の元、余裕をもって見れるファンのための映画ですね。