公開 2023年
監督 スコット・ウオー
上映時間 104分
公開当時 シルヴェスター・スタローン(77歳) ジェイソン・ステイサム(56歳) ミーガン・フォックス(37歳) ドルフ・ラングレン(66歳)
90年代に大活躍したアクションスターのまとめ売りで大成功した「エクスペンダブルズ」から13年、オリジナルメンバーはシルヴェスター・スタローンとジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレンのみになり寂しい限りです。
スタローンの登場シーンは序盤と最後だけで、御年77歳という年齢に配慮したのかもしれません。
「ニューブラッド」という副題のため、エクスペンダブルズも次世代にバトンタッチする構成になるのかと思いきや、登場する若手は小粒揃いで存在感に乏しく次世代を担える人材は皆無で、シリーズ継続の希望は事実上断たれたと言っても良いかもしれません。
バーニー・ロス率いる命知らずの傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、CIAからの指示で国際的テロリストであるスアルト・ラフマトが核爆弾を手に入れることを阻止するためリビアへと向かう。
スタローン自らが監督、脚本を務めた前作までと違い、本作で彼は制作に関わっていません。
ジェイソン・ステイサム演じるクリスマスのスピンオフ映画といっても良いほど、ほぼ彼が主演と言える構成です。
エクスペンダブルズらは任務を遂行するも、敵のミサイルがバーニーの操縦する飛行機が敵のミサイルに被弾し墜落、残骸からはバーニーの焼死体が見つかる。
バーニーを追悼するため、バーに集まった新旧エクスペンダブルズ。
「バーニー・ロスに乾杯! 彼は俺たちの持ち味を引き出してくれた最高の男だ…」
このセリフには全盛期を過ぎたアクションスターを招集し、映画を成功に導いたスタローンに対するリアルな俳優らの敬意と感謝の気持ちが表れていますね。

バーニーを失い悲しみに暮れるクリスマスだったが、CIAの作戦担当指揮官であるマーシュは作戦失敗の責任は彼にあるとして彼をエクスペンダブルズから追放する。
職を失ったクリスマスは、求人広告で見つけた個人警護の仕事に就く。
雇い主は人気のユーチューバー。
プールに美女をはべらせ、
「元気かハメ損ないども!今日は俺様の家から生配信だ!お前らの惨めな人生にちょっとだけお裾分けしてやる!今日もビッチとハメ放題だ…」
下衆なユーチューバーを見かねたクリスマスは
「少しは女性に敬意を払え!」
激高したユーチューバーは「生配信中にふざけんな!罰として俺の汗っかきのタ〇タマを舐めさせてやろうか…」
クリスマスは生配信中にも関わらずユーチューバーをボッコボコにフルボッコし、個人警護の仕事を辞める。
「冗談じゃねえ…!」
自らの居場所はエクスペンダブルズしか無いと悟ったクリスマスは、仲間の後を追い敵の本拠地へと向かう。
クリスマスが復帰を決意するまでの前半はテンポが良く、ほどほどのキレがあったものの、後半の貨物船での攻防はB級感満載のチープでグダグダな展開になります。

新キャラクターの中で際立っていたのはジーナ役のミーガン・フォックスだけで、女豹のようなビッチ感と顔面の圧で、オリジナルキャストに負けない存在感を放っていました。
元彼クリスマスとの緊張感のある関係性はルパンと不二子のようで、概ね残念な本作のスパイスの役割を果たしています。
![エクスペンダブルズ(4)ニューブラッド[吹替版]・・・感想 | 魔神機兵団の日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20240108/21/getter-jakiou/1f/38/j/o0705040515387237181.jpg)
クリスマスはバーニーの特殊部隊時代の戦友、デーシャに協力を求めるも彼は
「人を殺すたびに少しずつ自分を失っていく。だからこそ、心が空っぽになる前に除隊した…。 かつての自分を目覚めさせたら、その後二度と元に戻れない」
などと殊勝な事を言っていた割に、すぐに貨物船に乗り込んできてクリスマスに加勢したりと、脚本の雑さが目立ちます。
トニー・ジャーはアジアのアクションスターですが、彼は本作に全く必要のないキャラクターで、彼に時間を割くよりもエクスペンダブルズのメンバーの活躍をもっと見せた方が良かったと思います。
本作には中途半端な知名度のアジア系俳優が多数出演しており、エクスペンダブルズとのコントラストが取れておらず、B級感を加速させる結果になっています。

エクスペンダブルズの活躍により、敵方の核爆発は海中で処理され、世界は救われた。
なんとバーニーは生きており、「んな、アホな…」と言いたくなる無理筋な種明かしが披露されます。
「バーニー・ロス 死からの生還! 灼熱の地獄からかすり傷一つ無く戻るなんて、あんたはたまげた男だ!」
バーニーとクリスマスは再会を喜び、チームはいつものように祝杯を挙げる。
「ヤったな!」
「ああ、ヤってやった…」

映画のレビューは概ね不評で、残念な事にその年の「最も時間を浪費させる続編賞」に選ばれています。
本作は当初ピアース・ブロスナン、クリント・イーストウッドらに出演をオファーし断られるなど制作までに紆余曲折があったようです。
スタローンは本作で最後の出演になることを公言しており、ステイサムがシリーズを引き継ぐことを期待していたようですが、やはりスタローン無しのエクスペンダブルズなど意味が無く、続編が製作される予定は無さそうですね。
続編が製作されるとすれば、キアヌ・リーヴスあたりが発起人となり、2000年代アクションスターをまとめ上げる手法が考えられますが、彼にスタローンのような漢気があるかどうかは疑問です。
メンバーは、トム・ハーディ、クリス・ヘムズワース、ライアン・レイノルズ、チャニング・テイタムあたりで、トム・クルーズ ブラッド・ピッドがカメオ出演、タイトルは「エクスペンダブルズ ニュージェネレーション」で、そこそこのヒットは見込めるのではないでしょうか。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れている事に感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー ★
流し見許容度 ★★★★★
午後ロー親和性★★★★★

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